🏢ビジネスマンの居場所戦略

年収400万→3.5倍。5回転職した僕が「出世しなくても年収は上がる」と断言する理由

2026-04-05

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キャリア転職年収アップ実体験
キャリアストーリー
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はじめに

僕の年収は、400万円から3.5倍になった。

10年かけて、5回の転職で実現した数字だ。

出世はしていない。役職で転職したこともない。特別な資格もなければ、外資系コンサルのような華々しいキャリアでもない。やったことは、「場所を変えた」だけだ。

この記事では成功だけじゃなく、上司に「お前は何もできない」と言われた時期も、恥ずかしくて嘘をついて会社を辞めた夜も、全部書く。「すごいキャリアの自慢」ではなく、「場所を変えるだけで人生は変わる」という再現性のある事実を伝えたいからだ。

ベンチャー2社——年収400万円時代

僕は奈良の中高一貫の進学校にいた。周りは京大、阪大、神大、関関同立——みんな関西の大学を目指す。でも僕は「みんなと同じところは嫌だ」と思い、関西ではマイナーな国立大学を受けた。落ちた。浪人しても落ちた。結局、慶應に進んだ。

行きたくて行ったわけじゃない。だから自信もなかった。

慶應に入ると周りは塾講師や家庭教師をしていた。でもなんか偉そうで、僕はコンビニの夜勤を選んだ。夜勤が楽しくなって学校に行かなくなり、2回留年。その間にバックパッカーで20カ国を回った。

就活では、先に社会人になった同期が口を揃えて「若手には仕事が回ってこない」と言うので、ベンチャーに決めた。見つけたのは当時上場したばかりの婚活ベンチャー。慶應から婚活の会社に行く人間は一人もいなかった。周りには「出会い系でしょ?」と言われた。

入社後はWebマーケティングを担当。広告予算は月2,000万円。新卒が扱う規模としては十分に大きい。上司はパワハラ気質だったが、仕事は回ってきた。毎朝4時に起きて近所のファミレスで勉強し、歩いて通勤した。帰りも歩いた。1年半続けた。

年収は400万円。高いのか安いのかも知らなかった。

きつかったのは、大学の同期の結婚式だ。 同期はタクシーで来た。僕は電車だった。みんな誰もが知る企業にいる。自分の会社は誰も知らない。帰りの電車で、なんとも言えない気持ちになったのを覚えている。

3年半で辞めた。「このままだと広告運用しかできない自分になる」という危機感からだった。

2社目は暗闇フィットネスのベンチャー。転職の面接で「希望年収は?」と聞かれ、初めて自分の年収を計算した。「あれ、思ったより安いな」——年収を意識した最初の瞬間だった。

この会社を選んだのは、Webマーケの専門家がいなかったから。選考中にサービスを体験して「絶対伸びる」と確信したのも大きい。入社1ヶ月目にFacebook広告を提案したら、驚くほどお客さんが入ってきて、「プロが来ると全然違うね」と言われた。

1年半で店舗は25から40に増えた。GINZA SIXに本社が移るくらいイケイケだった。一通りやり切ったので辞めた。

大手通信会社——キャリア最大の谷

30歳。「大企業を経験したことがない」という焦りが芽生えた。隣の芝が青く見えた。

dodaで大手通信会社に入った。年収は670万円。450万からいきなり670万。同じ自分なのに、場所を変えただけで1.5倍になった。 これが「年収は場所で決まる」と気づいた原体験だ。

最初に任されたのが、数億円のプロジェクトだった。

大規模なプロジェクションマッピングを企画・実施する仕事だ。行政への申請、条例の特例を得るための交渉、鉄道会社や商業施設との調整——あらゆるステークホルダーに足を運んだ。数ヶ月かけて、ようやく全ての許可が揃った。

2020年3月25日の夜。コロナの感染拡大で、全てのイベント中止が決まった。僕のプロジェクトも、一夜にして白紙になった。

その夜、僕は一人でビルの前に立って、数億円かけて作ったプロジェクションマッピングを見上げた。 誰もいない街で、僕だけが見た映像だ。やり切った感はあった。でも虚しかった。

問題はここからだった。

コロナで在宅勤務になり、大企業特有の古いシステムの使い方を誰にも聞けなくなった。ベンチャーなら同じフロアに全員いる。わからないことはすぐ隣の人に聞ける。でも大企業では自分が37階、相手は45階。在宅になったら、もう聞けない。

仕事が回らなくなった。上司の評価が落ちた。

「お前は何もできないな」

上司は平気でそう言った。数億円のプロジェクトを一人で仕切った人間が、会議室の予約ミスで「そんなこともできないのか」と言われる。でも当時の僕には、この矛盾がわからなかった。ただ自分を責めた。

1年半で辞めた。辞める日、上司が言った。「そんな仕事ぶりだと、次の会社でもうまくいかないんじゃないか」

恥ずかしくて、「奈良に帰ります」と嘘をついた。本当は次の大手小売に行くことが決まっていたけど、それを言う余裕もなかった。自信を、完全に失っていた。

後になって気づいた。あれは能力の問題じゃなかった。教えてもらえなかっただけだ。 会社の仕組みの問題を、自分のせいにしていた。

大手小売グループ——「何もできない」と言われた僕が、4,000万のプロジェクトを動かすまで

JACリクルートメントで、大手小売グループのDX本部に入った。年収860万円。傘下にスーパー、コンビニ、専門店を持つ巨大グループのCRM推進だ。

DX本部は業界でも有名なほど予算がついていて、各社から有能な人が集まっていた。小売業の給料レンジを超えた採用がされていた。

前の会社で学んだことが一つある。「在宅で孤立したら終わる」。

だから僕は、在宅OKでも毎日出社した。毎朝早めに出て、部長の近くに座った。顔を合わせて話し続けた。前の失敗を、同じ形では繰り返さないと決めていた。

最初のプロジェクトは2年半かけて頓挫した。一部の管理職がまったく動かなかったからだ。それでも、部長からの信頼は積み上がっていった。

転機は「メタバースで何かしろ」という指示だった。

何をしてもいい。でも会社の売上に繋がらないと意味がない。僕が管理していたのはグループ共通の会員ID——スーパー、コンビニ、専門店のアプリに紐づく共通会員だ。この会員を増やすことがCRMの要だった。

メタバースに一番親和性が高いのは誰か。分析した結果、VTuber好きだと確信した。

ファンの間で「この2人が共演したら神」と話題になっていたVTuber2人を起用した。事前に「誰が出るのか」を少しずつ小出しにして、ファンの期待を煽った。ライブ当日にはXのトレンドに入った。

ライブ自体は無料。ただし、ライブを見た人が店舗で2,000円購入すると、限定VTuber壁紙がもらえるという設計にした。VTuber好きはスマホの壁紙に推しを使う。その心理を突いた。

予算4,000万円で会員1万人獲得が目標。獲得単価4,000円。初めての試みとしては妥当な水準だ。会社のナンバー2まで直接プレゼンして承認を得た。

結果——会員登録1万人超、店舗購買2,000万円、Xトレンド入り。 20人のチームを2ヶ月で組成して、やり切った。

ゼロから企画して、人を集めて、成果を出した。僕のキャリアで、一番嬉しかった瞬間だ。

「お前は何もできない」と言われた人間が、4,000万円のプロジェクトを成功させた。変わったのは能力じゃない。環境が変わっただけだ。


4年9ヶ月在籍した。経営陣が交代し、会社の方針が大きく変わった。DX本部の予算は9割減。優秀な人がどんどん辞めていった。僕もその流れの中で退職した。

年収3.5倍——そして副業へ

dodaのエージェントと、毎週10分の電話を続けた。年収がそれなりにあったため合う会社がなかなか見つからなかったが、この地味な継続の中で現職が見つかった。

大手保険会社のデジタルマーケティング担当、マネージャーで入社。年収は1,000万円を超えた。

今回は違った。前職で実績があったから、自信を持って面接に臨めた。自分の成果をちゃんと言葉にできた。あの時「次の会社でもうまくいかない」と言った上司の言葉は、完全に間違いだった。

副業も始めた。転職サイトで見つけた地方自治体のデジタル推進の仕事。縁もゆかりもない自治体だが、応募してみたら受かった。最終面接の前に急いで飛行機を取り、妻と二人でその土地を訪れた。「空気を吸っておかないと」と思ったからだ。

加えて、スポットコンサルで企業からのインタビュー依頼にも応じている。生成AIやデジタルマーケティングのテーマが多い。僕の経験に、企業がお金を払ってくれる。

本業と副業を合わせて、年収は400万円の3.5倍になった。

年収の推移——この数字が意味すること

会社年収
1社目(婚活ベンチャー)400万円
2社目(フィットネスベンチャー)450万円
3社目(大手通信会社)670万円
4社目(大手小売グループDX部門)860万円
5社目(大手保険会社・現職)1,000万円超
+副業

注目してほしいのは、僕のスキルが急に上がったタイミングはないということだ。

2社目→3社目で年収が450万→670万に上がったのは、大企業に移ったからだ。3社目→4社目で670万→860万に上がったのは、DXに予算がついている会社を選んだからだ。

能力が急に上がったわけじゃない。居場所を変えただけで、年収は上がった。

過去の自分に言いたいこと

ベンチャーで消耗している人。大手で飼い殺されている人。「出世ルートじゃないと年収は上がらない」と思い込んでいる人。

早く気づけよ。

出世しなくても給料は上がる。役職で転職しなくていい。場所を変えるだけ。しかも再現性が高い。

僕は特別な人間じゃない。志望校に落ちて、2回留年して、上司に「何もできない」と言われて、嘘をついて会社を辞めた人間だ。

それでも、場所を変えるたびに年収は上がった。環境を変えるたびに、評価も変わった。

あなたの能力は変わらなくていい。変えるのは「居場所」だけでいい。

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