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TOEIC700点の壁を越える勉強法|上位3分の1に入る戦略

TOEIC700点の壁を越える勉強法|上位3分の1に入る戦略

2026-06-10

7分で読めます

TOEIC勉強法

650点前後で2回、3回とスコアが止まる。勉強しているのに伸びない——。TOEIC700点を目指す人の多くが、この「600点台の壁」を経験します。

僕はデジタルマーケティング職として転職を4回経験し、大手企業では採用面接官として候補者の職務経歴書を数多く見てきました。その立場から言うと、700点は転職市場で「英語が強みの候補者」として見られ始める最初のラインです。狙う価値は十分にあります。

先に結論をお伝えすると、600点台で停滞する原因はほぼ2つに集約されます。単語量の不足と、リーディング速度の不足。逆に言えば、この2つに学習資源を集中させることが、700点への最短ルートになります。

この記事では、700点というスコアの位置づけ、停滞の原因分析、壁を越えるための勉強法、そして転職市場での価値までを順に整理します。

TOEIC700点はどのくらいすごいのか

まず現在地の確認から。TOEIC公開テストの平均スコアは約615点と公表されています。そして700点を超えると、受験者の上位約3分の1に入るとされています。

この「上位3分の1」という位置づけ、地味に見えて意味は大きいです。TOEICの受験者は、そもそも英語を学ぶ動機がある人たち。その集団の中で上位グループに入るわけですから、「英語学習者の平均」から明確に抜け出したことを客観的な数字で示せます。

600点が「ほぼ平均」であることはTOEIC600点の難易度と勉強時間で解説したとおりですが、700点はその一段上。平均的な学習者と差がついたことを証明する、最初の節目のスコアと捉えるのが正確だと思います。

なぜ600点台で停滞するのか

では本題です。600点まで来た人が、なぜ700点の手前で止まるのか。原因を分解してみましょう。

単語量が頭打ちになっている

600点までは、頻出単語に絞った単語帳1冊でも戦えます。ただ700点を狙う段階になると、その1冊でカバーできる範囲の「外」からの失点が無視できなくなってきます。

特に効いてくるのが、リーディングでの語彙です。知らない単語が1つあるだけで、文の意味の推測に時間を取られ、後述の「速度問題」を悪化させる。単語量の不足は、語彙問題の失点だけでなく、テスト全体の時間配分を狂わせる原因になるんですよね。

リーディング速度が足りず、最後まで解き切れない

600点台の人の多くが抱えるのが、リーディングの時間切れです。終盤の長文問題に手が回らず、残りをまとめてマークして終わる——いわゆる「塗り絵」状態。

600点まではそれでも届きます。でも700点となると、解かずに捨てる問題の数を減らさないと計算が合わなくなってくる。「正確に読める」から「速く正確に読める」への移行が、700点の壁の正体の半分を占めていると言っていいと思います。

勉強法が600点までと同じ

もう1つ、見落とされがちな要因があります。600点を取れた成功体験のまま、同じ教材を同じやり方で回し続けてしまうパターンです。

スコアが上がれば、伸ばすべき能力も変わります。それなのに学習内容が変わっていなければ、停滞するのはある意味当然。壁を感じたときは、勉強量を増やす前に勉強の中身を入れ替えるのが先です。

700点の壁を越える勉強法

原因がわかれば、やることは絞れます。3つの柱で整理します。

単語:1冊目の「外側」へ拡張する

まず単語です。600点レベルの単語帳が仕上がっているなら、より上のスコア帯を想定した単語帳・単語レベルに引き上げます。このとき意識したいのは、単に新しい単語を覚えるだけでなく、既知の単語の派生語や言い換え表現まで押さえること。

TOEICでは、本文の表現が設問では別の語に言い換えられることが頻繁にあります。「単語の数」と同時に「単語のつながり」を増やす意識を持つと、リーディングの正答率が安定してきます。

リーディング:精読→音読→時間を計った多読の順で速度を作る

リーディング速度は、いきなり速く読もうとしても上がりません。順番があります。

1. 精読:構文を正確に取りながら、ゆっくり読む。「なんとなく読み」を排除する 2. 音読:精読した英文を繰り返し音読し、語順のまま意味を取る回路を作る 3. 時間を計った演習:制限時間を設けて解き、「捨てる問題を決める判断」も込みで訓練する

特に2番目の音読は、リーディング速度とリスニング力の両方に効く一石二鳥のトレーニングです。返り読み(後ろから訳し戻す読み方)の癖が抜けると、読む速度は目に見えて変わってきます。

リスニング:シャドーイングと先読みの精度を上げる

リスニングは600点台でも比較的取れている人が多いパートですが、700点を狙うなら「聞こえたつもり」を潰す段階に入ります。有効なのはシャドーイング。音声に少し遅れて影のように発話する練習で、聞き取れていない箇所が容赦なく浮き彫りになります。

加えて、設問の先読みのリズムを固めること。音声が流れる前に設問へ目を通し、聞くべきポイントを決めてから聞く。この型が安定すると、終盤まで集中力を切らさずに走れるようになります。

600点から700点までの勉強時間の目安

必要な時間も確認しておきましょう。スコア100点アップには一般に200〜300時間の学習が必要と言われています(諸説あり、現在地により変動します)。

現在のスコア700点まで必要時間の目安1日2時間での期間目安
600点+100点200〜300時間約3〜5ヶ月
650点+50点100〜150時間約2〜3ヶ月

注意したいのは、600点台からの100点は、それ以前の100点より「質」の影響が大きいこと。基礎の伸びしろが減ってくるぶん、前述の「単語の拡張」「速度のトレーニング」に時間を正しく配分できるかで、同じ300時間でも結果が変わってきます。

だからこそ、漫然と問題集を回すのではなく、模試や演習のたびに「どのパートで、なぜ落としたか」を記録しておくことをおすすめします。失点の内訳が語彙なのか、速度なのか、集中力切れなのか。原因がわかれば、翌週の学習メニューを根拠を持って調整できます。停滞期こそ、感覚ではなくデータで自分の弱点と向き合う段階です。

働きながらこの時間を確保する設計については、社会人のTOEIC勉強法で詳しく解説しています。アプリを軸にスキマ時間で回したい人は、TOEIC対策アプリの比較も参考になるはずです。

転職市場での700点の価値|採用側から見える景色

最後に、700点を取る「意味」の話をします。ここは採用面接官を経験した立場から、できるだけ実態に近い温度感でお伝えしたいところです。

まず数字の根拠から。IIBCの公表データでは、英語を使用する部署の中途採用で参考とされる平均スコアは620点です。700点はこれを明確に上回ります。つまり「英語要件のある求人で、平均的な応募者より上」というポジションを数字で示せるということです。

採用側の感覚で補足すると、スコアの見られ方はこんなイメージです。

  • 600点:マイナスにはならない。英語のスタートラインに立っている証明
  • 700点:英語要件のある求人で「おっ」と目に留まり始める。書類で安心材料になる
  • 700点+実務経験:英語を強みとして語れる。職務経歴書の説得力が一段変わる

そしてもう1つ。面接官として見ていて評価したくなるのは、スコアの数字そのものだけではありません。働きながら数百時間の学習を計画して完遂した事実です。これは自己管理能力と継続力の証明であり、職種を問わず通用するアピール材料になります。700点という結果と、そこに至るプロセスの両方を面接で語れるようにしておくと強いですよ。

スコアが転職でどう効くかの全体像はTOEICは転職で何点から評価される?で、英語をキャリア戦略にどう組み込むかは英語はキャリアの武器になるかで、それぞれ詳しく書いています。

ちなみに、僕自身は転職を重ねて年収を大きく伸ばしてきましたが、その経験から言えるのは「スキルの掛け算」が市場価値を作るということです。デジタルマーケティング×英語、エンジニアリング×英語、営業×英語。単体では戦えなくても、本業の専門性に700点が掛かると、応募できる求人の幅が目に見えて広がります。700点は英語のプロの証明ではなく、本業のスキルに英語という選択肢を足すためのパスポート。そう捉えると、投資対効果の高さがイメージしやすいのではないでしょうか。

まとめ

TOEIC700点について、要点を振り返ります。

  • 700点は受験者の上位約3分の1。平均(約615点)から明確に抜け出した証明になる
  • 600点台で停滞する原因は、単語量の不足リーディング速度の不足にほぼ集約される
  • 突破の鍵は「単語の拡張(派生語・言い換え)」「精読→音読→時間を計った演習」「シャドーイングと先読み」
  • 600点からの必要時間は200〜300時間が目安。1日2時間なら3〜5ヶ月の計算
  • 転職市場では、英語使用部署の参考平均620点を超えるスコアとして、書類での安心材料になる

700点の壁は、才能の壁ではなく「勉強の中身を切り替えられるか」の壁です。停滞を感じているなら、量を増やす前に中身の入れ替えから。今日の学習メニューを一度、見直してみてください。

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デジタルマーケティング歴10年。5社の転職で年収3.5倍を実現。 「出世しなくても環境を変えるだけで年収は上がる」をテーマに発信中。