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freeeとマネーフォワード比較|どっちを選ぶ?【2026年最新】個人事業主・副業向け

freeeとマネーフォワード比較|どっちを選ぶ?【2026年最新】個人事業主・副業向け

2026-06-12(更新: 2026-08-05)

約9分で読めます

会計ソフト確定申告

「会計ソフトはfreeeかマネーフォワードの2択まで絞った。で、結局どっちなの?」。個人事業主や副業会社員の会計ソフト選びは、最後にこの2強で止まりがちです。比較記事を何本読んでも機能はどちらも優秀そうで、決め手が見つからない。その気持ち、よく分かります。

僕自身、会社員をしながら副業収入があり、毎年自分で確定申告をしている立場です。今回の更新にあたって両社の公式サイトの料金・機能情報と画面まわりの解説を改めて調べ比べましたが、結論は変わりませんでした。この2つの優劣は「どちらが高機能か」では決まりません。決め手は、あなたの頭が簿記で考えるかどうか。この記事ではタイプ別の結論を先に示したうえで、設計思想・2026年8月時点の料金・機能・乗り換え事情まで順番に比較していきます。税務はYMYL領域なので、経費や控除など個別の税務判断は税務署・税理士への確認を前提に読んでください。

結論早見表|タイプ別にどっちを選ぶか

先に結論から。自分に近い行を探してみてください。

あなたのタイプおすすめ
簿記の知識がなく、これから学ぶつもりもないfreee
スマホだけで記帳から申告まで終えたいfreee
簿記3級程度が分かる・経理の実務経験があるマネーフォワード
インボイス登録済みで、年間コストを抑えたいマネーフォワード
家計簿アプリのマネーフォワード MEを使っているマネーフォワード
電話サポートが欲しい両社とも最上位プランのみ(後述)

まとめると、freee会計が向いている人は、簿記の知識がなく、確定申告を「作業」として最短で終わらせたい人。副業会社員や開業1年目のフリーランスが典型です。そもそも副業の申告手順から確認したい方は、先に副業の確定申告のやり方に目を通しておくと、この記事の比較ポイントも腹落ちしやすくなります。

一方のマネーフォワード クラウド確定申告が向いている人は、簿記3級程度の知識がある人、経理の実務経験者、複数の銀行・カード・決済サービスを連携させて自動化を突き詰めたい人。後述しますが、消費税申告が必要な水準では年間コストも8,400円ほど安く済みます。

なぜこう分かれるのか。理由は両社の設計思想の違いにあります。

設計思想の違い|「取引」のfreee、「仕訳」のマネーフォワード

freeeの最大の特徴は、簿記の概念を画面から隠していること。簿記でいう借方・貸方は登場せず、「収入か支出か」「何のお金か」を選ぶ「取引」という独自の単位で入力します。複式簿記の帳簿は裏側で自動的に組み上がる仕組みで、確定申告書も◯×形式の質問に答えていけば完成する設計。「簿記を学ばずに青色申告を終えられる」ことに徹底的に寄せたソフトです。

一方のマネーフォワードは、仕訳という会計の標準語をそのまま使う設計です。簿記を知っている人なら、勘定科目を選んで仕訳を切るいつもの感覚で迷いなく操作できます。逆に言えば、簿記未経験者には学習コストが少し乗る。ただ、その分だけ帳簿の中身が見通しやすく、「ソフトが裏で何をやっているか分からない」という気持ち悪さがありません。従来型の会計ソフトから移ってくる人や、税理士とデータをやり取りする人に好まれるのもこちらです。

面白いのは、この違いが評判の分かれ方にそのまま出ること。簿記経験者がfreeeを触ると「独自概念がかえって分かりにくい」と感じ、未経験者がマネーフォワードを触ると「仕訳が分からない」とつまずく。つまり、どちらが優れているかではなく、どちらがあなたの頭に合うかの問題なんです。それぞれの使用感の詳細はfreee会計の評判とマネーフォワード クラウド確定申告の評判で個別に掘り下げています。

料金プラン比較【2026年8月時点】|年間コストはマネーフォワードが安い

両社公式サイトで確認した、2026年8月時点の個人事業主向けプランを並べます。金額はいずれも税抜で、「年払いの月あたり換算(年間総額)」の順。プラン内容や価格は変更される可能性があるため、申込前に必ず公式サイトで最新情報を確認してください。

freee会計マネーフォワード クラウド確定申告
エントリースターター 980円/月(年11,760円)パーソナルミニ 900円/月(年10,800円)
標準スタンダード 1,980円/月(年23,760円)パーソナル 1,280円/月(年15,360円)
上位プレミアム 39,800円/年(年払いのみ)パーソナルプラス 35,760円/年(年払いのみ)
月払いの場合スターター1,780円・スタンダード2,980円ミニ1,280円・パーソナル1,680円
消費税申告スタンダード以上パーソナル以上
電話サポートプレミアムのみパーソナルプラスのみ
レシート撮影スターターは月5枚までミニ15件・パーソナル30件・プラス100件/月

エントリープラン同士の差は年960円でほぼ互角。はっきり差が出るのは標準プランです。消費税申告に対応する水準で比べると、マネーフォワードのパーソナル(年15,360円)に対してfreeeのスタンダードは年23,760円。年間で8,400円の差があります。インボイス登録済み、あるいは登録を検討中の方はここが効いてきますね。インボイスと会計ソフトの関係は個人事業主のインボイス対応で詳しく解説しています。

逆に、免税事業者のままでエントリープランで足りるなら、価格差はほぼ無視していいレベルです。

見落としやすい注意点をふたつ。まず月払いは割高です。たとえばfreeeスターターを月払いで1年使うと21,360円と、年払い(11,760円)のほぼ倍近くになります。「確定申告の時期だけ月払いで契約すればいいのでは」と考えたくなりますが、記帳は年間分必要なので、結局は年払い一択と考えたほうがいい。次に、freeeには記帳そのものを任せられる「入力おまかせプラン」(年49,800円)も用意されています。忙しくて記帳が続かない自覚がある人には、こういう逃げ道の存在も判断材料になるはずです。

機能と使い勝手の違い|連携・アプリ・申告フロー・サポート

日常の使い勝手を左右するポイントを順に見ていきます。

口座・サービス連携は、両社とも主要な銀行・クレジットカード・電子マネー・ECサービスを幅広くカバーしています。マネーフォワードは2,300以上のサービスとの連携をうたい、対応数に定評があります。ただしこの「連携数」、両社でカウントの仕方が違う点には注意が必要です。マネーフォワードは電子マネーや通販サイトまで含めて数える一方、freeeは金融機関中心の数え方なので、総数の比較はあくまで参考程度。大事なのは「自分が使っている口座・カード・決済サービスが連携できるか」です。地方銀行やネット専業の決済サービスを使っている方は、無料体験で実際に取り込めるかを確かめるのが確実ですし、明細の反映タイミングはマネーフォワードのほうが早いという指摘も税理士の比較記事では見かけます。

スマホアプリは思想の違いがそのまま出る部分。freeeはアプリだけで取引登録から確定申告書の作成・提出まで完結させる方向に振っていて、「パソコンをほぼ開かずに申告まで終えたい」人にはここが刺さります。マネーフォワードのアプリはレシート撮影や明細の仕訳承認など日々の記帳に強く、申告書の仕上げはパソコンで、という使い分けが自然な設計です。なおレシート撮影の月間上限は先ほどの表のとおりプランで異なるので、紙のレシートが多い業種の方は自分の月間枚数と照らして確認しておきましょう。

確定申告のフローも対照的です。freeeは「医療費を払いましたか?」「ふるさと納税をしましたか?」といった質問に◯×で答えると申告書ができていくウィザード形式。マネーフォワードは帳簿から決算書・申告書へと積み上げていく、会計の王道に沿った流れです。どちらもe-Taxによる電子申告に対応しているので、青色申告特別控除の65万円控除(e-Tax申告が要件のひとつ)はどちらでも狙えます。控除の適用可否は条件によるため、ここも最終確認は税務署へ。電子帳簿保存法への対応も両社とも進んでいますが、個人事業主として何をどこまでやるべきかは電子帳簿保存法の個人対応で整理しています。

サポート体制は、チャット・メールなら両社ともエントリープランから使えます。差が出るのは電話で、freeeはプレミアム、マネーフォワードはパーソナルプラスと、どちらも最上位プラン限定。「電話で聞けないと不安」という理由だけで最上位を選ぶと年3.5万〜4万円かかるので、まずはチャットで足りるか無料体験中に試すのがおすすめです。

ちなみに「シェアが大きいほうが安心では」という観点なら、心配は無用です。MM総研の調査(2024年3月末時点)では、クラウド会計は弥生・freee・マネーフォワードの上位3社で9割超を占めており、どちらを選んでも業界最大手。サービス終了のリスクを気にするステージのソフトではありません。

乗り換えのしにくさも知っておく|データ移行は地味に重い

見落とされがちですが、会計ソフトは一度選ぶと乗り換えコストが高いタイプのサービスです。

仕訳データのエクスポート・インポート機能は両社にあり、移行自体は不可能ではありません。ただ、freeeの「取引」とマネーフォワードの「仕訳」は構造が違うため、勘定科目の対応付けや取り込み後の確認作業がどうしても発生します。口座連携やレシートの自動仕訳に学習させたルールは引き継げないので、ゼロから設定し直し。年の途中での乗り換えは帳簿の整合性確認も加わって、かなり骨が折れます。

なお、乗り換えの受け入れ体制には両社で温度差があります。マネーフォワードは他ソフトからの移行手順を公式ヘルプで細かく用意していて、「乗り換え先」として選ばれることを明確に意識した作り。freeeも最上位のプレミアムプランにはデータ移行の代行サービスが含まれます。とはいえ、移行が「できる」ことと「楽」なことは別問題。だからこそ、最初の選択が大事なんです。乗り換えるとしても、確定申告を終えた直後の年初に切り替えるのが現実的なタイミングだと覚えておいてください。

迷ったら、両方の無料体験を同じ取引で試す

ここまで読んでもまだ迷う方へ。最後は理屈ではなく、手を動かして決めましょう。

両社とも無料で試せる期間があります(執筆時点。マネーフォワードは1か月のトライアルで有料プランへの自動移行なし、freeeも無料お試しが可能です)。おすすめは、同じ実際の取引を10件、両方に入力してみること。先月の経費のレシートと売上の入金記録を、freeeとマネーフォワードの両方に登録してみてください。「こっちのほうが考えずに済む」という感覚が、驚くほどはっきり出ます。その直感は、この先何年も毎月付き合う相棒を選ぶ判断材料として、どんな比較表より信頼できますよ。

タイミングの話をひとつだけ。確定申告の直前、1〜2月に慌てて選ぶと、この「試して比べる」時間が取れません。年内、それも取引の少ない時期に無料体験を済ませておくのが、遠回りに見えて一番の近道です。

まとめ|機能の優劣ではなく「頭の使い方」で選ぶ

最後に要点を整理します。

  • ▸決め手は機能の優劣ではなく、簿記で考えるかどうか。簿記ゼロならfreee、簿記が分かるならマネーフォワード
  • ▸freeeは「取引」ベースで簿記の概念を隠す設計、マネーフォワードは「仕訳」ベースで会計の王道に忠実
  • ▸2026年8月時点の料金では、消費税申告が必要な水準でマネーフォワードのほうが年間8,400円安い。月払いは両社とも割高なので年払い前提で
  • ▸電話サポートは両社とも最上位プラン限定。まずはチャットで足りるか無料体験で確認を
  • ▸乗り換えコストは高め。迷ったら両方の無料体験に同じ取引を入力して、肌に合うほうを選ぶ

弥生も含めた3社の全体比較や選び方の軸は、ハブ記事の会計ソフトの選び方にまとめています。そして繰り返しになりますが、経費の可否や控除の適用など個別の税務判断は、必ず税務署・税理士に確認を。ソフトはあくまで道具で、最後の責任は申告者自身にありますから。

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