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安い会計ソフト・確定申告ソフトの料金比較【2026年】格安プランと買い切りの実質年額

安い会計ソフト・確定申告ソフトの料金比較【2026年】格安プランと買い切りの実質年額

2026-08-06(更新: 2026-08-28)

約13分で読めます

会計ソフト確定申告

「会計ソフトは買い切りのほうが安い」。価格比較の表を眺めていると、確かにそう見えます。インストール型の確定申告ソフトは5,000円台から並んでいて、年1万円台のクラウドより明らかに安い。ところが公式の料金ページを開くと、その5,000円台の製品には「利用期間12ヶ月」という但し書きが付いていました。

僕は会社員をやりながら副業収入があり、毎年自分で確定申告をしています。ただ、扱う全プランを契約したわけではありません。書いたのは、2026年8月時点で各社の公式料金ページとサポート案内を一つずつ突き合わせた結果です。月額表示と年額総額がすり替わっていたり、「買い切り」の隣に更新料が小さく置かれていたり。価格の見え方には、けっこうカラクリがありました。

ソフトそのものの選び方は会計ソフトの選び方にあるので、ここは「価格」に絞ります。なお税務はYMYL領域です。控除の適用可否や申告義務といった個別の税務判断は、必ず税務署や税理士に確認してください。

条件別の最安解(2026年8月時点)

「一番安い会計ソフト」は一つに決まりません。申告形態と使う年数で入れ替わります。

あなたの状況最安の選択肢費用(税抜)
白色申告のままでいいやよいの白色申告オンライン フリープラン永年0円
青色申告の1年目やよいの青色申告オンライン セルフ/ベーシック初年度0円
青色申告の2年目以降・消費税申告なしマネーフォワード クラウド確定申告 パーソナルミニ年10,800円
青色申告の2年目以降・消費税申告ありやよいの青色申告オンライン セルフ年11,800円
3年以上使う前提でとにかく総額を抑えたいジョブカンDesktop 青色申告(Windows専用)3年15,000円〜
とにかく手元にお金がない・帳簿だけ付けたいフリーウェイ経理Lite 無料版0円(申告書は作れない)

意外に思われるのが4行目でしょうか。インボイス登録をして消費税申告が必要になると、最安の座はマネーフォワードから弥生に移ります。理由は後述します。

※料金・キャンペーンはすべて2026年8月時点で各公式サイトを確認したものです。変更される可能性があるため、申込前に公式サイトで最新情報をご確認ください。

相場を知らないと「安い」が判断できない

自分の候補が高いのか安いのか、基準がないと決められません。

クラウド型の確定申告ソフトは、個人向けで年10,000円〜20,000円、月額に直すと1,000円〜2,000円あたりがボリュームゾーンです。初期費用はかかりません。対してインストール型(パッケージ型)は初期費用が5,000円〜10,000円程度で、そのかわり月額が発生しない建て付けになっています。法人向けは月額2,000円台後半から数万円までいっきに広がるので、従業員を抱えて部門別会計や複数ユーザー権限が要るなら、この記事の価格帯とは別の世界だと考えてください。

利用実態も見ておくと、個人事業主のクラウド型導入率は9割を超え、使われているソフトは弥生・マネーフォワード・freeeの3社にかなり集中しています。「クラウド型の年1万円前後」が事実上の基準線で、そこから下に行くなら無料プランか買い切り型かの二択になる。

無料でどこまでできるのか

「無料」とうたわれているものにも、まったく性質の違うものが混ざっています。並べてみると差が一目瞭然でした。

無料の種類確定申告書の作成青色申告決算書仕訳数の上限口座・カード連携サポート
やよいの白色申告オンライン フリープラン永年無料○(収支内訳書も)―(白色専用)上限なし○WebFAQのみ
マネーフォワード 無料プラン永年無料△(雑所得・控除のみ)×年50件○メール・チャット
フリーウェイ経理Lite 無料版永年無料××上限なし×(自動仕訳なし)FAQ・マニュアルのみ
やよいの青色申告オンライン セルフ/ベーシック初年度無料○○上限なし○プランによる
freee会計30日間お試し○○上限なし○○
マネーフォワード(有料プラン)1ヶ月トライアル○○上限なし○○

この表の要点は一つ。「永年無料」で青色申告決算書まで出せるクラウドソフトが、事実上存在しないことです。やよいの白色申告オンラインは全機能0円ですが白色専用で、青色申告決算書は端から対象外。「無料で青色申告を完結させる」は、2026年8月時点だと成立しません。

マネーフォワードの無料プランは特に誤解されやすい。プラン名から確定申告まで使えそうに見えますが、公式のプラン比較表では仕訳の登録が1会計年度あたり50件まで、青色申告決算書は作成不可です。月5件の取引でも半年で枠が尽きる計算なので、実質は「触ってみる用」と考えたほうがいい。

フリーウェイ経理Liteは「永久無料」で有名ですが、無料版には青色申告機能も白色申告機能もありません。銀行・カードの自動仕訳も対象外で手入力が前提、しかもWindows専用です。決算書や総勘定元帳の出力はできるので、「帳簿は自分で作るから、申告書は国税庁の確定申告書等作成コーナーで打つ」という人向けの道具、という位置づけが正確でしょう。

比較記事でよく「永久無料」と紹介される円簿会計・円簿青色申告は、2026年8月時点で公式サイトに接続できず、無料枠がどこまで続くのかを一次情報で裏取りできませんでした。他サイトは「完全無料・無期限」と断言していますが、自分の目で確認できていないので推奨には含めません。

一方、やよいの白色申告オンラインのフリープランは、調べた限りかなり潔い設計です。プランによる機能差がなく、収支内訳書・確定申告書の作成、e-Tax、口座連携、スマホアプリ、インボイス・電子帳簿保存法対応まで全部0円。違うのはサポート範囲だけで、フリープランはWebFAQのみになります(ベーシックは通常11,500円/年で電話・メール・チャット、トータルは通常21,000円/年で業務相談まで)。制約は「3年間ログインしないと使えなくなる」という点くらい。白色申告で済ませるなら、ここに費用をかける理由は正直あまり見当たりません。

月額表示のカラクリ。「安い」は年額総額で比べる

ここからが有料プランの話です。価格比較でいちばん罠が多いのが、この月額表示。

各社が大きく打ち出している「980円/月」「900円/月」は、年払いを選んだ場合の月あたり換算です。月払いを選ぶと金額が跳ね上がります。2026年8月時点の公式料金を、年額総額に直して並べます(すべて税抜)。

プラン年払いの年額総額月払いを12ヶ月続けた場合差額
マネーフォワード パーソナルミニ10,800円(900円/月)15,360円(1,280円/月)4,560円
freee スターター11,760円(980円/月)21,360円(1,780円/月)9,600円
やよいの青色申告 セルフ11,800円(年額のみ)――
マネーフォワード パーソナル15,360円(1,280円/月)20,160円(1,680円/月)4,800円
やよいの青色申告 ベーシック22,800円(年額のみ)――
freee スタンダード23,760円(1,980円/月)35,760円(2,980円/月)12,000円
マネーフォワード パーソナルプラス35,760円(年払いのみ)――
freee プレミアム39,800円(年払いのみ)――

freeeの差が目を引きます。スタンダードを月払いで1年使うと35,760円。年払い(23,760円)との差は12,000円で、1.5倍です。「確定申告の時期だけ2ヶ月契約すれば安上がりでは」と考える人がときどきいますが、帳簿は1年分必要なので、直前2ヶ月に1年分の取引をまとめて入力することになります。安さと引き換えに地獄を買う行為なので、素直に年払いを。

表示価格はどこも税抜です。実際の請求は1.1倍なので、マネーフォワード パーソナルミニは年11,880円、freeeスターターは年12,936円、やよいの青色申告セルフは年12,980円。エントリー同士の実質差は年1,000円程度しかなく、この範囲で足りるなら価格は決め手になりません。迷っているなら操作性で選ぶほうが合理的で、判断軸はfreeeとマネーフォワードの比較に書きました。

「買い切り」は、本当に買い切りなのか

安さを突き詰める人が最後にたどり着くのが、インストール型の買い切り製品です。比較サイトの価格一覧では5,000円〜15,000円あたりに並び、クラウドの年1万円台より圧倒的に見える。公式ページで確かめたら、話がだいぶ違いました。

弥生のインストール型「やよいの青色申告 26」は、あんしん保守サポートのセルフプランで初年度14,000円(通常価格24,300円の優待)、次年度以降は10,300円です(いずれも税抜)。保守サポートに含まれるのが「バージョンアップ製品の無償提供」と「法令改正対応」なので、税制が動くたびに追随するにはこの年額を払い続ける前提になります。つまり実態は年額課金に近い。

ジョブカンDesktop 青色申告はもっと直接的で、公式に掲載されているダウンロード版5,500円(税込)は利用期間が12ヶ月と明記されていて、更新料も12ヶ月5,500円。パッケージ版は8,140円(税込)で利用期間の制限がないかわりに、基本使用サービスの無償期間が終わると継続料金が12ヶ月7,700円(税込)かかります。1年目の数字だけを表に並べると、この構造は消えてしまいます。

そこで、3年使う前提の総額に直しました(税抜換算・2026年8月時点)。

製品初年度2年目以降(年)3年総額
ジョブカンDesktop 青色申告 ダウンロード版5,000円5,000円15,000円
ジョブカンDesktop 青色申告 パッケージ版7,400円7,000円21,400円
やよいの青色申告オンライン セルフ0円(初年度無料)11,800円23,600円
マネーフォワード パーソナルミニ10,800円10,800円32,400円
やよいの青色申告 26(インストール型)セルフ14,000円10,300円34,600円
freee スターター11,760円11,760円35,280円

読み取れることが二つ。ひとつは、インストール型が必ず安いわけではないこと。やよいの青色申告はインストール型(34,600円)のほうがオンライン版(23,600円)より1万円以上高くつきます。初年度無料キャンペーンがある分、クラウドが逆転するわけです。もうひとつは、本気で総額を削るならジョブカンDesktopが効いてくること。3年15,000円は、クラウド最安のマネーフォワードの半分以下です。

ただし、この安さには条件が付きます。ジョブカンDesktopはWindows専用でMacでは動かず、銀行・カードの自動連携もクラウド3強ほど手厚くありません。取引が月に数十件あるなら、入力の手間で元が取れなくなる。安さが効くのは、取引件数が少なく、Windowsを使っていて、記帳を自分の手で回せる人だけです。

2年目以降の最安は「消費税申告の有無」でひっくり返る

価格差がいちばんはっきり出るのは、消費税申告が必要になったときです。インボイス登録をして課税事業者になると、対応できる下限プランがこう変わります。

  • ▸やよいの青色申告オンライン セルフ:11,800円(全プランで消費税申告に対応)
  • ▸マネーフォワード パーソナル:15,360円(ミニは消費税申告に非対応)
  • ▸freee スタンダード:23,760円(スターターは消費税申告に非対応)

弥生とfreeeの差は年11,960円。倍以上です。弥生が「プランによる機能差をつけず、サポート範囲だけで料金を分ける」設計なので、消費税申告が必要な層には最安になる。免税事業者のままなら、この差は発生しません。

2年目以降の最安は「今の自分」ではなく「来年の自分」で計算したほうがいい。インボイス登録を検討しているなら登録後に必要なプランの金額で比べておくと、初年度無料が切れたあとで慌てずに済みます。

安いソフトを選んで後悔する5つのケース

安さは正義ですが、無料にも格安にも理由があります。調べていて「事前に知らないとまずい」と感じた点を5つ。

ひとつ目は、青色申告特別控除を取りこぼすケース。白色のまま無料ソフトで済ませ続けると、最大65万円の特別控除(2027年分からは要件を満たせば最大75万円へ引き上げ予定)を丸ごと捨てます。所得税・住民税の合計税率が20%なら、65万円控除の効果は13万円前後。年1万円台のソフト代を惜しんで13万円を見送るのは、計算が合いません。

ふたつ目は、サポートに聞けないケース。無料系はほぼ例外なくWebFAQのみです。日々の記帳で困る場面より、申告直前に「この処理どうすれば」と詰まる場面のほうが痛い。1月〜3月に一人で調べる時間を時給換算すると、弥生のベーシックプラン(白色11,500円/青色22,800円)で電話サポートを買うほうが安く付く人はけっこういます。

三つ目は、OSで詰むケース。格安帯のインストール型は、ジョブカンDesktopもフリーウェイ経理LiteもWindows専用です。Macを使っているなら、価格一覧の下半分は最初から選べません。ここを見落として買ってから気づくと、返品交渉から始めることになります。

四つ目は、インボイス・電子帳簿保存法まわりの対応。クラウド3強とやよいの白色申告オンラインは標準対応ですが、インストール型は製品ごとに事情が違います。フリーウェイ経理Liteはインボイス制度への追加費用なし対応をうたう一方、電子帳簿保存法への対応は公式に明記がありませんでした。電子取引データの保存はインボイス登録の有無にかかわらず全事業者が対象です。

五つ目が、データ移行のコスト。これがいちばん見落とされます。安いソフトで1年やってみて合わないから乗り換え、となったときに待っているのは勘定科目の対応付けと口座連携の再設定、自動仕訳ルールの作り直しです。「とりあえず安く始めて、ダメなら移ればいい」という発想と、いちばん相性が悪いタイプのサービスだと思っておいたほうがいい。安く始めるなら、そのまま続けられる無料(やよいの白色申告オンライン)か、そのまま有料に移行できる無料(やよいの青色申告オンラインの初年度無料)を選ぶのが安全です。

2年目以降を見据えた、コスト最適な選び方

以上を踏まえた、僕なりの整理です。

白色申告で当面いく人は、やよいの白色申告オンラインのフリープランで確定。0円で全機能が使えて、将来やよいの青色申告オンラインへ移るときも同じ弥生アカウント内で済みます。無料の出口として最も詰まりにくい。副業を始めたばかりなら、副業の確定申告ガイドと併読すると全体像がつかめます。

青色申告に踏み込む人は、やよいの青色申告オンラインの初年度無料キャンペーン(2027年3月15日申込分まで)が現状いちばん強い。セルフもベーシックも初年度0円で、違いはサポートだけ。どちらも0円なら上位を選ばない理由がないので、電話で聞きたいならベーシックにしておく。2年目にセルフへ落とせば11,800円です。

インストール型を検討する意味があるのは、3年・5年で総額を最小化したい人だけ。条件はWindowsであることと、取引件数が自動連携なしで回る規模であること。この二つが揃わないなら、浮いた1万円台は入力作業で消えます。

すでにfreeeやマネーフォワードを使っていて料金だけ気になっている人は、乗り換えを急がないほうがいい。エントリープラン同士の年間差は1,000円前後です。その1,000円のために口座連携と自動仕訳ルールを作り直す休日を1日使うのは割に合いません。差額が意味を持つのは、消費税申告が必要になってfreeeのスタンダード(23,760円)が視野に入ったときくらいでしょう。

会計ソフト代は事業の必要経費です。年12,000円なら税率20%として実質9,600円ほどの負担(経費算入の可否は個別判断なので、税務署・税理士へご確認を)。「毎月1,000円」と見ると重いけれど、浮く時間まで含めれば印象は変わります。副業の記録を残す習慣が後で効く話は、確定申告の基本でも触れました。

今日やることは一つ。冒頭の表で自分の行を見つけ、その最安解の公式ページで「利用期間」と「次年度以降」の二つを読む。安いソフト選びで損をするのは、たいていこの二行を読まなかった人です。控除や経費の判断といった税務の最終確認は、税務署・税理士へ。

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